天動説

最近小学生の4割が天動説を信じていると話題になっていますが、実際それほど問題なのでしょうか。天動説を知らないのに天が動くと思ってるのならある意味優秀な人材かもしれません。大人で天動説と言った子供を馬鹿にしている人がちらほらいましたが、知識で地動説が正しいと知っている大人は多いでしょうか、子供にわかりやすく地球にいて地動説を証明できる方法を教えることができる人なんてそういないでしょう。知識の量の差で人のよしあしが決まるわけではありません。思考能力の柔軟性ほどよっぽど重要です。
また、多くの人は地球は動いていると思っていますが、何を基準に動いていると評価しているのでしょうか。太陽を基準としても太陽も動いているので基準として不適切ではないでしょうか。もし動いている太陽基準で地球が動いていると言うのなら、別に地球を基準に太陽が動いていると見れなくも無いはずです。日本で売っている世界地図と南アフリカで売っている世界地図では一見別物に見えるでしょう。しかし同じ物を見方をかえてあらわしているだけです。どちらが正しいとか言うものはないはずです。天動説、地動説も似たようなもんじゃないでしょうか。
仮に太陽系内だけの話を、太陽が止まっていてその周りを地球が回っているモデルがあります。もし地球を虫ピンで刺して固定すると今度は太陽が地球の周りを回りだします。ただほかの惑星は地球の周りをまわるわけではありませんが、地球を固定したとしても太陽系のモデルはつくることができます。馬鹿な人には円運動以外を理解することは困難かもしれませんが、宇宙は相対的なものである限り、何でも基準にすることができるとわたすは思います。