まだ前半、半分ぐらいしか読んでいないが成果主義の崩壊というか富士通の崩壊話なのですが、他人が不幸になっていく話はサクセスストーリー並に面白いですね。ただ運が悪くて崩壊したわけではなく崩壊するだけの理由があっての崩壊なんともいえませんよ。
まあ私はもともと富士通にはいい印象を持っていませんでした。はじめて買ったPCが富士通製でDOS/VのPCでありながらマザーボードに施されたプロテクトにより富士通製のHDDでしかbootできないというものでした。クソですよ。PCを買って2年目ぐらいでしょうか、酷使に耐えれずにHDDがクラッシュした時に市場の安物HDDの2倍近い値段のHDDを買わなければならないなんて、私には耐えれなくて自作するようになりました。
さて上記の本は成果主義の批判本かと思っていたが、実際のところ富士通が導入した成果主義が成果主義とは似つかないクソだっただけみたいだ。いろいろ問題点が乗っていたが、特にすごかったのが降格制度がないところである。成果主義なのに役職の降格は一度も無かったそうである。また給料の総支給額は決まっていたので成果主義でありながら好成績者が多くなると総支給額を頭数で割って給料を支払うので結局は給料元と変わらない状態だったとか。社会主義が何で崩壊したのかを証明するような状態になり社員のやる気やモラルが効果的に低下したそうである。
そもそも、富士通の一番の失敗は目標を上司と本人の2人で話し合って決めるといったとこにあったのではないだろうか。富士通では主に自分で考えてきた目標を上司がチェックして特に問題が無ければそれが半年間の目標になるらしい。それで、半年後その目標の到達段階で成果を判断していたらしい。こんなあほな制度あるだろうか。自分でハードルを設定してそれを越えれば高評価が与えられるのである。ハードルの高さはなんら影響しないのである。少なくとも、成果を判断する目標は上司が一意で決め、また最後の到達度の判定ではハードル自体の難易度も加味する必要があると思う。しかし、今いる管理職は年功序列で出世した組なので部下のハードルを決めてあげることもできない能無しが多数存在したらしい。また目標の難易度を評価できないのではなく、部下が出した目標自体の意味すら分からないということが多々あったらしい。
管理職が成果主義を勝ち抜いてきた生え抜きならばもう少し結果も違っただろうけど、降格制度が無かったのでダメな管理職が優秀な人材と入れ替わることも無く崩壊していったらしい。
成果主義を導入するのなら新しい会社でないと難しいみたいですね。
まあ一度歯車がずれ出すと面白いもので、富士通のハード部門は、自社のソフトは使いにくいといことでオラクルやらサンソフトのUNIXをハードに入れて猛烈に値下げして販売していたらしい。売れば売るほど赤字、しかし目標は売上高なので目標クリアとかね。
これは他の販売業にも言えることだと思うのだが、なぜ販売高で会社の業績を判断できると思うのだろうか。まあ在庫を利益と換算する経理では利益を指標にしても同じなのかもしれないが、それでも販売額基準よりは利益基準だろう。まあ儲けるだけが全てじゃないのかもしれないけれど、
まあいつもどおりグダグダなので今日はこの辺で

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