4月15日の日記

スバラしい話を聞いたので紹介しようと思う。世の中美味しい話には裏がある。
大手の家電量販店などが価格保障サービスをしている場合がある。同地区の店で同商品が当店より安く販売されていた際に価格保障をするというものである。
簡単に説明するためにものすごい単純化を行う。ある地区には2店家電量販店があり、その店以外では家電は買えないとする。みんな自分の利益を優先して動くとする。そのような市場で、ある一店が価格保障サービスを始めたとする。サービス内容は、同商品にたいして他店が当店より安い価格をつけた場合は、すでに買った客今後買う客ともに、差額を2割り増しで現金で返金するもしくは差額の2倍の額の商品券を客にプレゼントどちらか好きな方を選べるというものである。さてこのサービスは客の利益に繋がるのだろうか。
もし、他店が安く商品を販売することを考えてみよう。商品を1万円安い値段で販売を始めると客は自分の利益を優先するために安い店ではなく、価格保障を行っている店で買い物を行う。すなわち割引を行っても売り上げの増加が見込めない。価格保障している店はそのままでは損をするので割引を行った店に価格をあわせる。結果両店が同じだけ割引が行われて利益が減った。最初に割引を行う店は割引を行っても販売量の増加は見込めないので割引をしないことになる。価格保障をする店も割引をする必要が無いので割引を行わない。結果をみると両店とも割引を行わない。店価格保障サービスは一種のカルテルの効果を持つらしい。価格破壊のように見えて価格保障は一般客の敵らしい。まあ現実はもっと複雑だが価格保障は総合的に見ると客にとって不利益を生むらしい。
そういわれてみれば某大手家電量販店は毎度買う時に表示価格から割引が行われる。何めんどくさいことしてるじゃあと思っていたのだが単純に安い価格を表示できないわけがあったのね。ほかにも会員価格と銘打って一般客よりも安い価格で販売する、これも総合的に見ると客に不利益を与えるものらしい。