5月31日の日記

2006年5月31日
日本人画家の盗作疑惑が話題になっていますね。そのニュースを見ていてなんとなくピカソの偉大さを始めて理解したかもしれません。
今回の盗作疑惑のニュースを見ていて思ったのですが絵は不利ですね。もし音楽の盗作だったりしたら素人には判断つかなかったのに、今回の絵の場合並べてみた感じ私でも盗作だとわかるものでした。すこしぐらい構成変えたりすればいいのにと思うのは素人考えなのでしょうか。例えば左右反転させるだけでも絵の印象は変わったでしょう。しかし今回の盗作の場合まったく同じように描かれていました。何でそんな幼稚なことをするのかなと思っていたら、自分の黒歴史を思い出しました。そういえば私も中学校の時絵を描くのが嫌で、家にあったピカソのポスターを盗作したのを思い出しました。そういえば画用紙と同じ大きさにポスターをコピーしてカーボン紙で輪郭を完璧に転写して色は適当に塗って提出したことがありました。私には非常にしょぼく見えたその絵を美術の先生は素晴らしいと褒めていたのでピカソは凄いなと思った記憶があります。今思えば私もピカソの絵をそのまま盗作していました。
ところで著作権とかは期限切れてるので問題ないと思いますが、他に私がピカソの絵を盗作したとして倫理面以外でどのような問題があるのかね。

さて、ピカソの何が凄いかやっとわかったかもしれません。まともな人間ならあんな絵を描こうとは思わないでしょう。新しいことを最初にした人は素晴らしい。それが一般的になれば誰も疑問を持たずにそれを受け入れられますが、無からそれを創造するのは非常に素晴らしいことだと思います。
私は今までピカソの絵が高額で取引されたという話を聞いてその絵が素晴らしいのだと思っていました。しかし私の価値観では、ピカソの絵もそれを印刷コピーしたものも贋作師が描いた贋作もその絵の価値の差がわかりませんでした。絵としてみれば同じだろうになぜピカソが描いた絵だけ高いのかがわからなかった。しかしやっと値段の価値がわかった気がします。ピカソの絵が高額で取引されるのは描かれている絵の評価というよりは、ピカソが描いたということに価値があるんだろう。マイケルジョーダンのバッシュや大リーグ記録のホームランボールなどと同じで、物そのものよりも過程の評価が高額につながっているのだろう。

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