6月15日の日記

2006年6月15日
世界は皮肉で溢れているのだろうか。それとも皮肉好きのまわりには皮肉が集まってくるのだろうか。

とある人のエッセイを見ていたのだがものすごい話が載っていた。その人の母親が生きていた時の話である。90歳を超え家にひきこもりがちだったおばあさんに健康診断に来たお医者さんがアドバイスをしたそうである。
「健康のため、体力をつけるために毎日すこし散歩してみてはどどうでしょうか」
年をとった人間は頑固になりそう簡単には人の忠告を聞けなくなる。おばあさんは
「年をとったいい大人が、用もないのに外をフラフラできるか」
とお医者さんのアドバイスを一蹴したらしい。まあこれで終われば、年よりは頑固と言う何の変哲もない話だったのだが、お医者さんのアドバイスを断ったことを聞いた孫がおばあちゃんに、おばあちゃんの健康のために嫌かもしれないが散歩するようにした方がいいんじゃないと頼み込んだところ、医者の言葉は簡単に無視できたおばあちゃんもかぁいい孫の言葉は無視できなかったらしく翌日から家の前を行ったり来たり散歩するようになったらしい。まあこれで終わればいい話だったのだが、そのおばあちゃんは、散歩中に転倒して骨折して入院して、入院先の病院で感染症にかかり死んでしまったそうである。
みんなが悪意を持ってるわけもなく、ただ善意で行動した結果おばあちゃんの寿命を縮めてしまったらしい。いやーなんて皮肉な世界なんだろうね。まあおばあちゃんが散歩するしないにかかわらずあとどれぐらい長生きすればよかったのかという観点で考えれば、そうたいした違いはないのかも知れない。

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