11月7日の日記

2006年11月6日
怖い話がのっていた。子供が殺人事件で殺された家族のノンフィクションの本を読んでいたらすごいことがのっていた。本のストーリー的には、子供を殺されて母親は発狂して記憶を失ったみたいな書かれ方がされていた。母親は子供が殺されたのを知ったときから4年近くの記憶が今なおないそうである。ほぼ一日中床に臥せていたらしい。作者は母親は子供が殺されたことにショックを受けたから記憶を封印してしまったという感じでストーリーを展開させていた。しかし現実は少し違うようだ。その本を読んでいくと興味深い記述がいくつかあった。
4年間も床に伏せていた母親だったが、基本的には睡眠薬や安定剤を飲んで寝たきりの生活をしていたらしい。4年間もほぼ寝たきりだったにもかかわらず月命日の日には、必ず起きだして子供が好きだったご飯をつくったらしい。また、月命日には、死んだ子供の友達が家を訪ねてきて思い出話をしていたらしい。その日だけは、母親は普通に生活できていたらしい。ただ、現在の母親は、そんな4年間の記憶がまったくなく自分が薬を飲んでいたということも覚えていないらしい。
次に、4人家族で殺された少年には妹がいたらしい。母親の記憶のない4年間の動向はこの妹の取材から得られた情報らしい。その妹も、兄が殺されて家族で現場付近に行ったあたりから1〜2日間の記憶がないそうである。気がついたら、行きつけの教会で寝ており、少年犯罪だったこともありマスコミの取材攻勢が激しかったこともあり、ほとぼりが冷めるまではその教会で保護されていたらしい。
その妹の記憶がなくなっていた1〜2日間のうちに何があったのかを、親戚の伯母さんに取材したところ、夜に殺人現場に到着したときには、母親と妹さんは、安定剤を飲んで寝ていたそうである。
これらを総合的に判断すると、被害者の記憶が消えているのは、悲しみに潰されないように記憶が封印されたわけではなく、ただ強力な安定剤や睡眠薬といった薬の作用で記憶が消えてしまっただけのようである。
これって非常に怖い話じゃないですか。悲しい出来事があり、安定剤や睡眠薬を飲んでいたら悲しい記憶だけでなく薬を飲んでいたという事実さえ忘れてしまう。

最近、過眠症になったと思っていたが、まさか私も知らず知らずのうちに薬を飲まされているのではないだろうか。そう考えてみると最近物忘れも激しくなってきて昨日の晩飯を食べたかさえ良く思い出せないときがある。ただ脳が年で劣化しているだけだと思っていたが、本当はご飯にでも、安定剤や睡眠薬が混ぜられていたのかもしれない。もう誰も信じれない。

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