12月29日の日記

2006年12月29日
日本は現実と理想のハザマでおかしくなっているかもしれない。
生活保護の母子加算がなくなるそうである。今国会では残業代がゼロになる「ホワイトカラー・エグゼンプション」と呼ばれる制度の導入でもめているらしい。そういえば、きつ過ぎる労働基準法の労働者保護でも問題が起きていた。
けつからさらって行くと、奈良だったかどこか関西圏の県職員が何年間も病気休職していたにもかかわらず給料を貰っていたというニュースがあった。労働者保護の規制が強すぎて、雇用制度がゆがんでいたいい例ではないだろうか。もし、雇用制度で何の規制も無い社会だったらいくら公共団体とはいえ病気休職を何年も続けていればクビになっていたと思う。現実は皮肉なものでいくら規制されていても守られるべき弱者は守られていないようである。労働者保護にしても基本的に労働組合のある大企業などでしか機能していないのではないだろうか。本来労働組合が守ってくれ、守られる必要の無い大企業の社員ほど労働基準法で守られて、零細企業など一番守られなければいけない人たちは、法の恩恵を受けていないように感じられる。少なくとも、今の労働者保護は理想ほど弱者に役に立っていないのではないだろうか。
ホワイトカラー・エグゼンプションも様々な問題が指摘されている。残業代がなくなることで会社が簡単に残業を社員に簡単に押し付けれるようになるらしい。しかしこれも似たような話である。現状では仕事ができない人ほど、同じ仕事をするのに時間がかかり仕事が早く残業しない人より沢山給料を貰う逆転現象が起きているらしい。だからそれを是正しようと企業側はしているらしい。この制度に反対している労働組合の人は、能力差によって賃金格差ができること自体嫌なのかもしれないが、それで反対しているのかもしれない。さてこの制度はどうなんだろうか。極論、法律の保護がないと労働者のことを考えない企業で働くこと自体間違っているんじゃないのかね。またそもそも残業代を貰っていない人も沢山いるんじゃないのかね。
生活保護についても、母子家庭で働かずに生活保護受ける方が、シングルマザーで働くより収入が多くなるという話が紹介されていた。まあ働いていない人ほど、余暇が沢山あるので沢山金が必要だということかもしれないが、なんかへんな話に思えるかもしれない。ではシングルマザーで働いている人がなぜ生活保護をうけないのかといったら、生活保護の需給制限が厳しいかららしい。乗用車を持っていたら生活保護を受けるのは困難らしいがテレビに出ていたシングルマザーの人はクルマの無い生活は考えられないと言っていた。まあ言葉どおりにとるのなら、そんな考えられないようなクルマなしの生活をしているから生活保護を受けている人の方が収入が多くてもいいのかね。実際問題現金を渡す生活保護なんてやめてしまえばいいのにね。過疎化した四国や中国地方に収容所を作って、農地と住むとこを無料提供すればいいのにね。田舎を見ている限りそうとう年をとってもやる気さえあれば畑仕事はできるようである。別に、土地をただで借りれるのなら自分の食う分を農業によって手に入れるのはそんなに難しいことじゃないんじゃないかね。

なんか全然うまくまとまらなかったけど、保護を行う際に、設定された弱者と別の人が恩恵を受け、設定された弱者は全然保護の恩恵を受けておらず、保護のためのだしにつかわれることが多いのではないだろうか。有用な保護制度でも、保護を必要としている人以上に保護不要なずるい人が肥えてしまうことがある。
結局どんな保護制度でも保護を必要としている人が最高に恩恵を受けるように保護を組むのは無理なんじゃないかね。こんな世界、何かおかしい。何が間違っているのかといえば、保護という考えじゃないだろうか。保護なんてものじたいが弱者をだしにした搾取手段じゃないのかね。

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