3月17日の日記

2007年3月17日
enショップ武富士という会社を知っているだろうか。ネットでこんな情報が流れ
ていた。

武富士では毎朝会長の写真に向かって「会長おはようございます。今日も一日よろしくお願いいたします」と挨拶をするのだとか、朝礼では「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」などの挨拶練習を欠かさず、『日常の五心』とかいう標語のようなものを暗唱させられるんだとか。朝礼時にはラジオ体操も欠かせないそうですが、ちょっとでも気を抜いて体操すると怒られるので、大げさなぐらいに手足を動かすんだとか。しかも店長になると、毎年元旦には会長の自宅兼研修所に詣でなければならなかったそうです。早く詣でれば詣でるほど忠誠心が高いとされますので、ほとんどの店長が大晦日の夜から会長の自宅前に待機していて、会長宅前で新年を迎えていたそうです。詣でなければ「会長への感謝の気持ち」が足りないということで、降格さえあり得たとか。

さて、これを見て武富士という会社をどう思うだろうか。私はすばらしい会社だと思った。この元会長さんがまだ現役で社長なりだしの頃だったらこんな会社の株を買いたかった。ただこんな会社で働きたくは無いけどね。
特に最後の店長は元旦には会長の自宅兼研修所に詣でなければならないという決まりがすばらしい。世の中努力をしても結果が出ないこともあるし、個人ごとの能力差もかなりある。しかし、元旦に研修所に詣でることは誰でも出来る。誰でもする気さえあれば出来る事を全店長に求めるなんてすばらしくないだろうか。これは言い換えれば、武富士はマニュアルで動いているということだろう。個々の能力はそれほど必要無く、上から与えられた指示を完遂する能力があるかをもとめているのだろう。
毎朝の朝礼も考えられている。社員がする一見意味の無い写真への挨拶や標語独唱、ラジオ体操などはそれが無意味だと思えることに意味があるのではないだろうか。武富士はたぶん慈善事業をしているわけではないと思う。だから金を貸した相手がどんなに困っていても借金を取り立てなければならない。時には人として言ってはいけない罵倒を顧客にしなければならなくなるかもしれない。例え仕事だからといっても非人道的な行いを毎日していれば心がおかしくなるかもしれない。そういった事の予防の為に毎朝無意味なことをさせているのではないだろうか。自分は歯車である。ただ上からされた指示をこなしているだけ。私のかわりは他にも沢山いる。だから、例え私が借金取立ての為に非人道的行為をしなかったとしても他の人がするだけである。だから私は悪くない。そんな植え付けが行われているのではないだろうか。
慈善事業ではない金貸しは日々心苦しい事をしなければいけないのだろう。その精神負担を上司に転嫁して軽減するために毎朝の朝礼で無意味な行動を強要させる。
逆に言えば、上から言われた事を何も考えずに実行できる人以外、消費者金融に向かないから、適正検査を兼ねた朝礼なのかもしれませんが、適正を持たない社員を自ら辞めたくさせるシステムはすばらしいね。あほな大手企業は昔窓際族なんて作ったりしていたが、雲泥の差ですね。
仕事に適性が無い人が自ら辞めたくなるシステムって案外欲しがってる経営者も多いんじゃないのかね。そんなシステムを売るコンサルティング会社って駄目かね。

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