10月11日の日記

子供の頃、メロン味やイチゴ味の歯磨き粉が大好きで何度も歯を磨きすぎて親に怒られたことがあった。甘くていい香りのする歯磨き粉は憧れの的だった。最近近所の量販店に行ったらなんと、大人の歯磨き粉シリーズなる歯磨き粉が発売されていた。新商品好きの私は迷わず買うことにしたのだが、松坂牛の霜降り味とか大トロ味とか、キャビア、フォアグラ、トリフ、マツタケなど高級食材のラインアップが沢山ありすぎてどれにしようか選ぶのに迷ってしまった。
まあ最初日本人だということもあって、食べたことがない大トロ味の歯磨き粉を買うことにした。使ってみて大失敗に気がついた。初めての大トロ味の歯磨き粉は油っぽくて食後の満腹の状態では気分が悪くなるだけであった。また、本物の大トロを食べたことが無いので、大トロ歯磨き粉が出来損ないで不味いのか、大トロの醤油無しの味を忠実に再現しているのか区別がつかなかった。まあどちらにしても脂分で歯を磨いている最中に気分が悪くなってすこし嘔吐してしまった。
こんなもんで歯を磨くなんて自殺行為だ。また無駄な物を買ってしまったと後悔していたのだが、考え方を変えてみたら有用な使い方を思いついた。食前に食欲抑制のために大トロ歯磨き粉で歯を磨くのだ。脂分で気分を害して歯磨きが終わった頃には食欲は減衰していた。捨てる神あり拾う神ありとはよく言ったものだ。ダイエット補助を効用としてあらためてこの歯磨き粉を売り出せばヒットするかもね。