11月20日の日記

2007年11月20日
私は、非科学的な事は大嫌いである。日本に蔓延っている何の根拠も無い血液型性格判断が嫌いである。血液型性格診断が嫌いなだけではない。それ自体には何の根拠も無い血液型性格判断を、発表したのが大学教授だからとか、テレビで偉い人が言っていたからとか、そんなブランドに騙されて何でもかんでも非科学的な事を信じてしまうA型の人間が私は非常に嫌いである。A型の人は私みたいにもっと論理的に物を考えて行動して欲しいものである。

最近、産地偽装をしていた店が内部告発されてニュースを賑わせている。ふと思ったんだけど日本の産地信仰はそうとう狂気的なものじゃないのかね。例えば牛肉の場合、但馬牛と鹿児島牛や佐賀牛では肉の価値に雲泥の差がある。しかし多分多くの人は、他の種類の牛と黒毛和牛の違いは食い比べればわかるかもしれないけれど、同じ黒毛和牛だったらどこで育った牛かは食べただけではわからないんじゃないかね。他にも魚沼産コシヒカリなんてブランドがある。多分、魚沼産コシヒカリがコシヒカリである以上別に他の産地で生産された同等品質のコシヒカリと区別はつかないんじゃないかね。
多くの消費者は、産地を基準に食品の優劣をつけているが、産地を基準に判断できるのは品質の足きりレベルであって、ある程度金を出す場合は、産地が絶対的な地位を占めるほど味に影響を与えないんじゃないかね。所詮は同じ銘柄のものなんだから、価格ほどの差が出るとは思えないんだけど。最近果物なんかはそれに気がついたのか、近所のスーパーでは、様々な産地で取れた林檎の値札に糖度が表示されるようになった。日本国内で取れた果物だったら取れた産地よりも糖度のほうが重要である。
一般人が食べても区別がつかない産地で優劣をつけていたのが産地偽装の本当の原因じゃないのかね。産地表示は安心を売っているといえるかもしれないが、偽装されても気がつかない産地を妄信してしまう人が沢山いるところを見ると、現状では安全意識の低下を招いているだけではないかね。
アホな料亭が、客に出した肉の産地を説明する際に、生きていた頃の牛の写真と産地が発行した証明書と肉を客に見せて客に安心してもらっていると言っていた。まったくもってアホらしいかぎりである。牛の写真と肉を見比べて、その牛からとられた肉だなんてわかる客はいないだろう。結局のところ、吉兆の人がテレビで言っていた「吉兆はそんなことをしません。吉兆を信じてください」と言っていた言葉に集約されるのかね。
なんやかんやで、語彙の貧弱な客が多いのが問題なのかね。物を食べても味を言葉に表現できない人のために、ブランドだから美味かったと他人に自慢できるように、店でもこれ見よがしに食品ブランドを強調するのかね。

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