12月15日の日記

雇用問題って難しい話だね。少なくとも派遣切りして問題になっている企業は日本で工場をやっているだけマシじゃないかという話をしている人が居た。
一番の問題は、工場のシステムが発達しすぎて、一般工員が熟練工である必要が無くなった事なのかね。どこかの携帯組立工場では、新しく雇った人が三ヶ月働いてくれれば教育とか研修費を含めてプラスになるという話があったと思う。キャノンでは、派遣を切って、新人の期間工を雇おうとしているらしい。
指示通りに動く人だったら誰でもいい、誰でもできる仕事なのかね。

そういえば、近所の工場に前まで中国人研修生が来ていた。期限がきて中国に帰ってしまったのだが、面白い話を聞いた。中国人研修生は2人きていたのだけど、1人は会話が成り立たないほど日本語が不得意だったらしい。筆談と身振り手振りで指示を伝えないといけなかったらしい。中国人研修生がいなくなったのでかわりに派遣社員を3人雇ったらしい。そしたら驚くなかれ、日本人の派遣社員3人より日本語のできない中国人研修生1人の方が仕事ができたそうだ。会社も一応派遣社員が使い物にならないことを考えて人数をひとり増やしてやっとったそうだが、中国人研修生1人よりそれも日本語が不自由な方よりも仕事ができないらしい。そこで働いている人が、中国人研修生は一度言えばそれでよかったが、派遣社員は何度いっても覚えず仕事のたびに教えないといけなくて逆に仕事が増えたと愚痴っていた。ついでに言えば中国人研修生は普通の工員並みに働くのに給料が安い、そして残業を喜んでしたそうである。だから会社的にも重宝されたらしい。

非正規雇用の人が生活改善するためには、秋葉原であったみたいな無差別殺人事件が多発して、多くの人がこのままでは自分が殺されるかもしれないと思わないと状況はかわらんのじゃないかね。社会福祉は結局、貧困層が治安悪化に加担しないと必要性が十分認識できないんじゃ無いかね。
あーもうだめだ。