6月27日の日記

2011年6月27日 日常
被災した東北の漁師はなんなんだろう。漁業権を民間企業に開放する特区をもうけて復興しようとした行政に対して文句を言っている漁師がいるらしい。まあ、漁業権なんて既得権益なので、新規参入を嫌うのはしょうがないと思う。
私が、なんだかなと思ったのは、企業が参入し資本をぶち込んで漁業に参入してくると、価格競争などがおこり太刀打ちできないからやめろといっている漁師が多かったことである。漁師って誇りは無いのかね。私のイメージでは、農業は馬鹿でもJAの指導などで何とかやっていけるが、漁師は自分の経験や感がものをいう仕事だと思っていた。だから、企業が最新装備をそろえてやってきても簡単に大漁になるなんて簡単な仕事だとは思っていなかった。しかし、漁師の言い分では、ズブの素人でも金をかけて道具を用意すれば漁師歴何十年の玄人にも太刀打ちできそうな釣果を期待できそうな雰囲気だった。なんなのかね。漁業が漁師の技術より道具がモノをいう世界ならほんとにもう漁師を保護する必要ないんじゃないだろうか。漁師を守る必要があったのは、漁師の技術が途絶えると漁がままならないからではないだろうか。漁師の技術が道具で補えるのならば、漁師がいなくなって、すべて雇われ労働者が漁をするようになっても問題ないだろう。

もっと笑えるのは、漁業権の一般開放を反対している漁師が、そのような議論する暇があったら港に浮遊している瓦礫撤去を税金使ってやってくれといっていたことである。港が瓦礫であふれて船の出港もできないとか泣き言を言っていた。漁師は自分達の力じゃ漁港の瓦礫を撤去できないとも言っていた。
行政は、港に金をぶち込むために、特区を設定して漁業権を一般企業にも開放しようと言っているのだろう。漁業権を保有した人しか使用しないような漁港の復興に税金を投入するのは今の時代、認められないんじゃないのかね。そんな事をしたら特定人物への利益供与になってしまう。だから、漁業権を一般に開放するとうたって、漁港を使う人を不特定多数に見せかけて、漁港に税金をぶち込もうとしているのに漁師がそれを反対する。

漁業権を一般開放して税金で漁港の瓦礫を撤去するか、漁業権を今のまま保持して、漁業権を持った人たちだけで漁港の瓦礫を撤去するか、どちらかしか選択肢はないんじゃないかな。

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