7月2日の日記

2011年7月2日 日常
取調べの可視化が議論されているらしい。検察は、一部の可視化なら実施可能だが全部可視化するとなると取り調べに影響がでてくると批判している。すべてを可視化すると被疑者との信頼関係作りに悪影響がでるとか。

袴田事件だったか何かで検察は取り調べ様子を録音したテープを編集して裁判所に証拠として提出した事があった。悪意ある編集で被疑者が有罪になってしまった。極端な話、一部の可視化にとどめた場合、カメラの奥でカンペを持ってそれを読ませる。読まなかったら、カメラを止めて暴行する。これを繰り返せば好きな証言を検察は得られるだろう。それを映像の残った自白だから信憑性があるとか言いだしたら、今より酷い事になってしまう。

検察が全過程の可視化に反対している建前って、取調べを全て記録しても被疑者の要求以外ではそれを公開しないという条件にすれば問題なくクリアできるように思える。そもそもは、取調べに弁護士の同席を認めればいい話である。

確かに、取調べ過程すべてを録画したら捜査に影響でてくると思う。ただ、それは今検察が建前で言っているような理由ではないはずである。ただ単に、検察に、警察に合法に捜査して容疑者を立件する力が無いから困るわけである。建前なんてどうでもいいから、警察のトップと検察のトップが頭を下げて、「自分達に力が無いから、取調べ過程を録画すると犯罪者を有罪にすることができません。だから、取調べの可視化は勘弁してください」などと言えば、もう少し世論はやさしくなってくれるんじゃないだろうか。


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