3月30日の日記

2012年3月30日 日常
死刑賛成派は、死刑反対派に対して「自分の家族が殺されても同じ事が言えるのか」と言っているのをよく目にする。
しかし死刑反対派で、「自分の家族が警察に捕まって、死刑になっても同じ事が言えるのか」と言っている人を見かけないのは何でなのかね。死刑が無い国でも、警察が犯人を射殺していたりする。死刑はいけないのに、警察が裁判を行なわずに殺すのはOKとかどうだろうか。


死刑といえば、極東軍事裁判で死刑になった文官、広田弘毅さんの事例は凄い参考になるんじゃないだろうか。学校では習わなかったと思うが、日本の戦時戦後の歴史は面白い話がいろいろある。例えばである、そこまで軍国主義者でもなかった、どちらかと言えば戦争を止めようとしていたはずの広田弘毅さんがなぜそもそもA級戦犯の裁判を受けるようになったかが面白い。多くの軍人は戦争が終わっても自殺しなかった。しかしである、軍国主義者だった主な文官は、敗戦後みんな自殺してしまったらしい。だから確実に死刑にしても問題無いような文官は誰も生きていなかった。で戦時中の大物文官で存命だった広田弘毅さんが選ばれたらしい。
この傾向から言えば、軍人より文官の方がヤバイ気がする。本当にシビリアンコントロールでいいのだろうか。責任をとれと迫られた時に、潔く死ぬのは軍人ではなく文官である。決死の文官は危険極まりない。

広田弘毅さんが死刑になった理由も凄い。2説ある。そのどちらもが凄い。
1説目は、広田弘毅さんがとても優秀だったという視点で見た場合である。とても優秀な外交官でもあった広田弘毅さんは、日本が戦争をはじめるのを止める事が出来た。しかし、それをせずに戦火の拡大を指をくわえて見ていたのが、死刑に値するということらしい。
止めれたのに止めなかった、総理大臣になって仕事をしなかったから死刑だって事である。
もう1説は全く反対の立場である。広田弘毅さんは、優秀とは言えない人材だったという立場でみた場合である。この場合、死刑になった理由はもっと酷い。三国志時代となんもかわらない。ただ無能なのに総理大臣をしていたのが死刑に値するということになる。
この理論で言ったら、民主党の前と前の前の総理は死刑に値する事になってしまう。

他にも、広田弘毅さんの嫁さんは、裁判も始まる前から自分の親が過激派でそれ関係で広田弘毅さんに害が及んだと責任を感じて自殺してしまったらしい。裁判もはじまる前から嫁が自殺したのに、自分の延命なんて望めるだろうか。ということで、広田弘毅さんは、裁判で一切の命乞いをせずに死刑になったという話もある。家族は死刑判決が出てから自殺するべきだと思う。
自殺といえば、次男が旧制高校に2浪して落ち3男と一緒に早稲田の予科受けたが、3男が受かって次男が落ち自殺している。しかし、自殺後に補欠合格の通知が来たらしい。
広田弘毅さんの母親か祖母は、外交官で外国転勤になった広田弘毅にしばらく日本に帰らないと言われてショックでハンスト自殺したという話もあった。家族が無理やり口に食べ物を入れても吐き出して餓死したとか。

さて死刑制度はどうするべきなんだろうか。


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