1月11日の日記

2013年1月11日 日常
最近、森博嗣病にかかってしまったことに気がついた。

症状は、どんな本を読んでも実は森博嗣がこの本を書いているのではないかと思ってしまうだけである。森博嗣が名前を偽って書いているのか、その本の作家が名前を偽って森博嗣として本を出版していたのか区別がつかないのだが。

最近、巷で評判のよかった『震える牛』を図書館で借りて読んだ。その横にデビュー作で第十九回鮎川哲也賞という本があったので『午前零時のサンドリヨン』と言う本も借りた。期待していたからか何か知らないが『震える牛』はたいしたものではなかった。しかし続けてデビュー作の『午前零時のサンドリヨン』を読んだら度肝を抜かれた。一作一作は特筆するものではないが、この二冊を同じ人が書いたとはどうしても思えなかった。唯一例外があるとすれば、森博嗣しかいないと思った。
森さん名前を変えて何をしているんだよと思ってネットでその作者の詳細情報を検索したらショックなことがわかった。ただ図書館で並んで置かれていただけで、二作の作者は別だった。相場英雄と相沢沙呼で相の一文字しかあっていないのに同じ作者だと勘違いした自分が嫌になった。


まったく話は変わるが、ある本のあとがきを最初に読んでいたらこのあとがきにはネタバレがあるから、本編を読んでから読んでくださいみたいな事が見開きの一行目に書かれていた。その後続けてネタバレのあとがきが書かれていたんだけど。ネタバレ書いてあるよと認識したときには、見開きページに書かれた文字すべてのが頭に入っていたので注意書きの意味がなかった。別にネタバレは気にしないが、あとがきに本文のことを書く作者の気が知れない。別に作者が何を思って話を作ったかなんてどうでもいい。あとがきは作者の近況情報などを書くスペースだろう。
と言うかネタバレなしのあとがきはまえがきでいいと思う。全作家はまえがきしか書かない森博嗣を見習うべきだと思う。

そういえば森博嗣といえば、自分の人生をかけた労力にたいしてかなり成功していると自分を評価していそうな感じを受けるんだけど、どう考えても森さんの配偶者のささきさんのほうが羨ましい存在である。私はしたいと思わないが、森博嗣ファンのなかで森博嗣とセックスした人が何人いるだろうか?森博嗣の子供を作った人が何人いるだろうか?森博嗣と同居したことがある人が何人いるだろうか。まあ作家森博嗣ファンじゃないさささきんにしてみれば、人生唯一の欠点が機関車狂いの偏屈じじいとの同居という可能性もあるけれど。
本の中で描かれるさきささんは、昼は横になって本を読んでいるか昼寝、夜も本を読んでいるか寝ているか。とりあえず読みたい本を読みまくっている人生である。あと好きな歌手のライブがあるときは、家を空けて泊りがけでライブを見に行ったりする。とりあえず森博嗣の相手をする事以外に人生で嫌なことが存在しないんじゃないかのように本の中には描かれている。神様を前にその相手以外嫌なことは無いのなら羨ましいかぎりである。

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